Linux Mint 18(Ubuntu)で Irfan View を使う


Windows 用のフリーの画像ビューアーである「Irfan View」は、動作が軽快で使っている人も多いと思います。残念ながら Linux 版はないのですが、「Wine」を使って多少の工夫で Linux でも走らせることができます。Linux Mint 18 で確認しました。


まず、Linux に「Wine」をインストールして下さい。Linux Mint なら「ソフトウェアの管理」から入れられます。

次に、例えばここから、Irfan View 本体(32bit 版)と日本語モジュールをダウンロードします(どこからでもかまいません)。自分の落としたのは、本体が v.4.44、日本語モジュールが v.4.40.01 でした。以下、バージョンは適宜読み替えて下さい。


Irfan View 本体のファイル名は「iview444_setup.exe」などとなっています。これを Wine の cドライブの「c:/ windows/system32」へ移動させます。そして端末で

$ wine iview444_setup.exe

を実行して下さい。たぶん

err:module:import_dll Library MFC42.DLL (which is needed by L"G:\\home\\tomoki\\iview444_setup.exe") not found
err:module:LdrInitializeThunk Main exe initialization for L"G:\\home\\tomoki\\iview444_setup.exe" failed, status c0000135

というエラーが出ると思います。ライブラリ・ファイルが足りません。そのときは端末で

$ winetricks -q mfc42

を実行して下さい(winetricks が入っていなければ、$ sudo apt install winetricks でインストールする)。MFC42.DLL がインストールされればOKです。そうしたら、もう一度 $ wine iview444_setup.exe を実行してみて下さい。セットアップ・プログラムが立ち上がればOKです。


セットアップ・プログラムの設定は Windows の場合と同じです。これが終了すれば Irfan View が使えます。Wine メニューから「Irfan View 4.44」を選択・実行して下さい。


最後に日本語化します。ダウンロードした日本語モジュール irfanview_lang_japanese.exe を右クリックし、「Wine Windows プログラムローダー」を選択して実行してみて下さい。これはこれだけでOKな筈です。あとはふつうに Wine メニューから「Irfan View 4.44」を立ち上げ、[Options]メニューから[Change Language]項目を選んで設定ダイアログの“Language”画面を表示、“JAPANESE.DLL”を選択すればOKです。


これで軽快な画像ビューア「Irfan View」が Linux でも使えます。
なお、元のファイル「iview444_setup.exe」「irfanview_lang_japanese.exe」は削除してかまいません。


※参考
Use Irfanview in Linux with Wine - Technicus
[SOLVED] Irfanview in Wine