Linux Mint で複数のバージョンの Python を使う

Linux Mint(あるいは Ubuntu)には最初から Python が入っています。Linux Mint 17.2 には複数のバージョンの Python が入っているので、virtualenv を使って複数のバージョンを切り替えられるようにしてみます。

まず $ python として [Tab] キーを二回押すと、Linux に入っている Python の一覧が出てきます。

python      python2.7   python3.4   python3m    
python2     python3     python3.4m  

$ python -V でデフォルトのバージョンが表示されます。僕の PC では Python 2.7.6 でした。とりあえずこれを使ってみます。

pip を入れます。

$ sudo apt-get install python-pip

virtualenv を入れます。

$ sudo pip install virtualenv

 
virtualenv をとりあえず使ってみます。コマンドライン環境を作りたいディレクトリへ移動します。

$ virtualenv test

とやると、デフォルトのバージョンの Python で test という環境が作られます。そこへ移動して、

$ source bin/activate

でその環境がアクティブになります。あとはそのフォルダ内で普通に Python を使って下さい。環境から出るには、

$ deactivate

で出られます。


別のバージョンの Python(例えば Python 3.4)に切り替えてみます。まず、Python の場所を探して(自分の PC では /usr/bin/ 以下)、次のようにオプションをつけて環境(例えば python34)を作ります。

$ virtualenv -p /usr/bin/python3.4 python34

後は上と同じです。

環境を作る際に既存のライブラリを入れたくなければ、--no-site-packages というオプションをコマンドに付けて下さい。


参考:
今日のPython: VIRTUALENV について
virtualenvを使っていろいろなライブラリを手軽にためそう | Developers.IO